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Royal Museum(おまけのおまけ)
2006-08-11-Fri  CATEGORY: 旅:遺跡&博物館

 《11日》

前回の続きです(http://onigiri15.blog71.fc2.com/blog-entry-59.html
Royal Museum 録から、いつの間にかこんなところまで来てしまいました(汗)。
とりあえず、このシリーズは今日でおしまいです。

***********

前回、エジンバラの博物館に日本の遺物が多数存在するのは、19~20世紀にかけて日本に滞在したマンローというスコットランド人が母国に持ち帰って寄贈したから!ということを話した。それは、もちろんその当時における一個人の行いだが、単に偶然という訳ではない、と小生は思っている。歴史に見られる様々な出来事は、往々にしてその時その時の社会的脈絡というものに影響されている可能性が高い。
よって、彼の一連の行動にも、その歴史&社会的脈絡が反映されていると小生は考えた。
その歴史的背景とは、当時欧米で見られたジャポニズム!

ジャポニズムとは、一般に欧米で見られる本趣味のことを指す。

1867に行われた2回万国博覧会in Parisに、日本が初参加して以来、欧米で日本趣味が流行る。 江戸時代が終わるこの年、夏目漱石、豊田佐吉(TOYOTA創業者)、南方熊楠(博物学者)、正岡子規(俳人)が誕生。逆に坂本龍馬は暗殺された。
特に、日本は江戸時代という長い間(250年以上)鎖国状態にあったから、あまり多くの情報が外国に漏れてなかった、また、鎖国のため日本独自の文化が醸成されたという状況が、他国に余計衝撃を与える原因となった。
そんな中、最も注目を浴びたのは美術の分野で、ゴッホモネ
ルイヴィトンなどが日本美術(浮世絵etcから多大な影響を受けていると言われているのは有名だ。その他、建築工芸などの分野においても、欧米で同様な日本趣味が認められる。
イギリスに関して言うと、当時イギリスで流行していた風景式庭園に、日本独自の自然観が影響を与えたと言われている。
18世紀に成立した英国式庭園: 大陸で生まれた規則性、対称性(幾何学性)を特徴とする庭園に対峙する格好で、イギリスの自然、すなわち不規則性多様性を重んじる表現法が確立された。 
※中山理2003『イギリス庭園の文化史
夢の楽園と癒しの庭園』大修館書店(税込み2,520円) 

ついでに言うと、今やイギリス文化を代表する紅茶も、元は戦国時代末~江戸時代初期(16世紀の大航海時代にあたる)に日本を訪れたヨーロッパ人、中でもオランダ人が自国で定着させた茶の文化を、イギリス(ほかヨーロッパ各国)に伝えたもの。その後、イギリスは茶を軸に?!世界(中国やインド)へと進出していった。一方の日本は引きこもり(=鎖国)……(笑)。 これが紅茶緑茶の運命を変えることとなる!? 
※角山栄
1980
茶の世界史ー緑茶の文化と紅茶の社会』中央公論新社(税込み735 )

この19世紀後半以降に見られるジャポニズムは、あの有名なオリエンタリズムとも同じ脈絡で捉えられる。いわゆる西洋帝国主義が拡大していた全盛期、西洋先進国が東洋諸国に対して異質なものというレッテルを意識的!?に貼付した。それは、軍事的・政治的・経済的優位性に基づくもので、しばしば西洋の優秀性&上位性と結びついてきた、とエドワード・サイードは主張する。
※この流れは、
1978年に出版された彼の著書『オリエンタリズム』(日本語訳は1993
平凡社 より、上下巻 各1,631円:税込み)以降ポストコロニアリズムとして、受け継がれている。

その後、20世紀の2度に渡る世界大戦、東西の冷戦等を経て、社会が大きく変わったように見えるが、イギリスに端を発するアメリカ主導の西洋帝国主義は、イデオロギー&宗教&民族、(石油)経済問題(+その他言語などの文化要素)を巻き込んで、その(攻撃?搾取?)対象を東アジアから中近東へ移しただけ!?............
。大帝国に半植民地化されている日本は、この先どうなることやら..........................。 ←次期A首相への流れを考えると、多分心中.............。でも、一人一人考え、やるべきことはある!と思う...........。 
※サミュエル・ハンチントン1998『文明の衝突』集英社(税込み
2,940円) 
 こっちの方が手軽に読めるかも
!?→2000『文明の衝突と21世紀の日本』集英社(税込み693
円) 
 ノーム・チョムスキー2004年『覇権か、生存か
アメリカの世界戦略と人類の未来』集英社(税込み998
円)、
  2003『グローバリズムは世界を破壊する
プロパガンダと民意』明石書店(税込み2,730円)etc.

話をちょっと戻すが、この先進国優位!という考えは、エマニュエル・ウォーラーステインが提唱した世界システム論(中央―周辺―半周辺からなる分業体制: 周辺の経済余剰が中心に集められるシステム)とも関係が深い。 
※『近代世界システム―農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立(1・2)
1981年 川北稔訳(この先生の講義は面白かった!)岩波書店 (各 税込み2,625円) →初出原典は1974年 

16世紀に成立すると彼が主張する近代世界システムは、資本主義(経済)が社会の主要な統合要素。一方、それ以前は、政治的統合も伴う。いずれにしても、このような中心と周辺という関係が成立するようになったのは、階級社会が生まれ、都市や国家といった中心体が成立し始める頃。根の深~いこの問題あり?!の構造を、しっかり理解するには、その起源から丹念に考察する必要があるのではないか?過去と現在、そして未来は、しっかりとつながっている!そう改めて感じた次第...................

PS: 現代のジャポニズムは.........、アニメ&ゲーム?!................(汗)

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