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鹿
2006-08-07-Mon  CATEGORY: 熱闘広辞苑

《6日》

* 第 12 回 熱 闘 広 辞 苑 


 ルール説明: http://blog.goo.ne.jp/rakuda82/e/3ca4e56dde1cb2f2164ec7aaba72af7e
 今回の記事が集まるページ
:  
http://plaza.rakuten.co.jp/doramakin/diary/200608060000/   


※ 今回から、隔週日曜日のアップに変更になりました。
   → 日本では、熱闘甲子園もはじまったことですし、気合を入れなおします。

現在の日本人にとって、“鹿”って?
結構、存在薄くない?
パッと思いつくのは、“奈良公園の鹿”ぐらいじゃなかろうか
?!
そんじょそこらで見かけるもんでもないし、鹿肉って言っても一般的な食い物じゃない。
それでもまぁ、みんな鹿という動物のことは知っている。
そんな鹿には、一体どんな歴史があるのか?ちょっと覗いて見てみよう!

まずは、狩猟・漁労・採集経済が主だった縄文(石器)時代
鹿と並んで、狩猟対象動物の主要メンバーだった。
事実、全国の遺跡からは植物残滓として両者のがたくさん出てくる。
また残ったなどは、釣り針ペンダントの材料として利用されていた。
そんな時代が数千年続いた後、社会が大きく変わった............

弥生(金属器)時代の到来だ!
この時代には多くの大陸先進文化がもたらされたが、中でも重要なのは(水稲)稲作
獲得経済から生産経済へと、経済体制が移行した。
とは言っても、すべてががらりと変わったわけではなかった。
弥生時代以降も、部分部分で獲得経済は続いた。

しかし、それまでただの食糧対象物であった鹿に対して、人々の意識変化が生じた。
例えば、農耕祭祀に用いられたと考えられている銅鐸弥生土器には、鹿の絵が相対的に数多く存在する。↓↓ (左側)   ※ちなみに、近年のデータによると、その数、猪23に対して鹿140 
ddfc2
鹿の角は、春から秋にかけて成長するので、稲の成長過程と似る。よって、稲の成長を鹿角の成長になぞらえ、“ 体=土地 ”という関係が創造された。そして、文字がなかった時代に、そのような観念を絵として残したのではないか
!?、そう考えられている。また、このことは、土器絵画に角の生えた鹿高床建物(米倉)の組み合わせが多いことからも、補強される。
さらに大陸の文化の中には、ト骨
獣骨を灼いて骨面に生じたひび割れの形状で吉凶を占うト占法)が含まれていた。これまで、全国から出土するト骨用の骨80%は鹿の骨(特に肩甲骨)である、ということが判明している。
これらのことを総合すると、弥生時代には、鹿土地の精霊
or神の化身 といった観念(鹿信仰が作り上げられつつあったように思われる。


鹿に対するこのような捉え方は、その後の古代においても続いたようで、「神が白鹿に化けてヤマトタケルの前に現れる」(『古事記』) 、「白鹿として出現した山の神を殺した祟りでヤマトタケルが道に迷う」(『日本書紀』)、「神が白鹿となって出現」(『尾張国風土記逸文』)などのように、神話において結構描かれている。
* 春成秀爾1987「銅鐸のまつり」『国立歴史民俗博物館研究報告』第12集 ほか



この他、鹿を神格化する話としては、小生の故郷博多にもある。小生が帰郷した際に必ず訪れる、金印が出土したことで有名な志賀島(「志賀島」は、古くは「鹿島」と表記された) ここの志賀海神社には、鹿が神として祀られている(鹿角堂:一万本の鹿角が奉納されている)。鹿は群をなして海を渡る動物と言われ、玄界灘を往来する海人と関係づけられた可能性がある。
志賀島情報: 
http://www.sikanosima.jp/

その後の鹿に対する観念は不明瞭............。今後の課題とする。

でも、現代でも、このような考え方は一部で受け継がれている。
自然と科学技術の対立文明の破壊と再生をテーマにする宮崎駿氏は、植物学
考古学民俗学的興味に裏付けられた自然観や生命思想の影響を受けていると言われている。事実、「となりのトトロ」では、在野の考古学者:藤森栄一が一登場人物のモデルとして採用されたり、「もののけ姫」の背景設定で、“鉄の導入による自然破壊”というような考古学&古代史の成果が取り入れられている。そんな彼の姿勢を考慮すると、「ものののけ姫」に登場する(自然&土地)の神鹿の風貌をしているのも、偶然ではないと考えられる。つまり、今回記したようなことを彼が学び、現代風に古代の観念を継承している可能性がある、と思うのである。 
※ ただ、「ナウシカ」の場合は、ギリシャ神話に登場する王女ナウシカアに由来するらしい。

鹿を遂う者は山を見ず(利益を得ようと夢中になっている者は、他を顧みない)

現代人に反省を促す宮崎駿のメッセージかな?!

最後に、最初に触れた奈良公園の鹿の由来について。
** 和銅13年(710)年、藤原不比等が氏神として春日大社を創建する際に、鹿島(茨城県鹿島神宮)から勧請したが白鹿に乗って春日山に入ったという言い伝えから、鹿が神の使いとして大切に保護されるようになった。 ← やっぱり?!
http://www.kasuga-hotel.co.jp/event/shika/shika.htm より一部抜粋後、改変

(了)

** 執筆者、カテゴリの記事及び本ブログは岩波書店及び同社刊『広辞苑』とは一切関係がありません。

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コメント

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さすが
コメントどらまきん | URL | 2006-08-07-Mon 21:19 [EDIT]
考古学者!
歴史ヲタ(だった)な私には興味深い内容でした。
私みたいに食べることやら世俗的なことだけを考えてはるわけではないんですね、やはり・・・。失礼しました。
どらねえさんへ
コメントonigiri15 | URL | 2006-08-07-Mon 23:11 [EDIT]
こんにちは。ねえさん!

少しでも楽しんでいただけたようで、よかったです(ホッ)。正直、僕らの研究の成果を一般の人にわかりやすく説明するのって、ホントに難しいんですよ..........。でも、研究者と世間(or社会)が離れてしまっては、学問の存在意義がなくなってしまうと考えているので、それなりに努力はしています。また、難解な表現、わかりにくい内容などありましたら、ご指摘ください。併せてご助言などあれば、有難く存じます。

世の中に存在するすべてのものに歴史はある!それを紐解くと、見えなかったものが見えてくる!って思うんです、経験上......。それは、ホントに何に対してでも!ねえさんが触れた食も、衣&住と並んで僕らの生活に深くかかわるテーマですから重要ですよ!個人的には、むしろそのようなテーマをもっと追求すべきだと考えています。実際、僕が考古学を選んだ訳は、考古学が、高校までに学ぶ政治史中心(一部の上層の人々)の歴史だけでなく、民衆の歴史を明らかにできると確信したからです。また、いわゆる“歴史(文献資料)”に登場しない人々の歴史を明らかにすることこそ、真の文化や社会、人間を知る道筋だと思ったからでもあります。
学校教育で教わらないこれらのことを、多くの人に伝えていきたい!(そしてもっと学ぶ&考える喜びを知って欲しい!) これが僕の当面の夢なんです.....。
コメントshibu | URL | 2006-08-08-Tue 11:53 [EDIT]
志賀島のハナシ、初めて聞いた・・・
それに一万本の鹿の角、すごいな。
紐解くといろんな歴史があるっちゃねぇ。
shibuさんへ
コメントonigiri15 | URL | 2006-08-08-Tue 21:33 [EDIT]
こんにちは!
志賀島にはしょっちゅう行くけど、志賀海神社には随分前に行ったきり......。
鹿角堂も記憶の片隅にあるだけ.......。今度帰ったとき(と言ってもまだ先やけど)、確認しようかなぁ~、と思っとるところです。
そういえば、まだあちらの周回道路は、一部通行止めなんやね!? 海ノ中道から志賀島を回るドライブコースは、とっておきのとっておきなんやけどなぁ~。今度帰るときまでには、開通してて欲しかところです。

話ぜんぜん変わるばってん、パソコンで博多弁を綴るのってめんどうじゃなかですか?! 僕の場合、うまく変換できずにやり直しとかしょっちゅうバイ!(爆)もっと、shibuさんみたいに練習せんといかんですな!バリ好いとー博多弁を忘れんためにも!!
コメントshibu | URL | 2006-08-09-Wed 00:21 [EDIT]
あはは!そうそう。博多弁をパソコンで打つのはやおいきません。
で、平仮名が多くなるったいね。
けど平仮名やったら意味が通じんごとなるけん、漢字に変換して・・・
そうじゃないと全国的に伝わらんかもしれんしね(笑)。
”博多っ子同士のチャット”とかで鍛えられたかも?
志賀島のドライブコースは、大学時代に先輩に随分連れてってもらいました。
地震で崖くずれとかあって、道路通れんごとなっとったけど…今はどうかいな?
で、余談ですけど・・・あたしとonigiri15さん、同学年かもよ。
1970年8月生まれです。どげんですな(^-^)?
再びshibuさんへ
コメントonigiri15 | URL | 2006-08-09-Wed 03:03 [EDIT]
お~shibuさん、その通り!僕は1971年の2月生まれやけん、ちょっと若いばってん(笑)、同学年やね! 何か余計親近感湧いてきたバイ!(←勝手に湧くなって?!(笑)) 

博多っ子同士のチャット、羨ましかなぁ~。僕の場合、男子校(西新のS学院)出身で、大学以降は博多を出たんで、博多弁しゃべれる友人は、男ばっか。当然、みんな仕事&飲み?!で忙しいし、ネットするような感じの連中やなかけん、これまでこういう機会、あんまりなかったと.....(僕自身もそれなりに忙しかったし.....)。

とにかく、うれしか!です。
これからも、ヨロシク、shibu姉さん!

追伸: 誕生日8月って今月やん!? いつ? メッセージぐらい送るよ!それとも、もう過ぎてしもうた?
☆SWつながり☆
コメントshibu | URL | 2006-08-09-Wed 18:49 [EDIT]
うわ!やっぱし同級生やん(笑)。
S学院高校か~・・・お勉強出来たんですね(^-^)
あたしは大学からS学院大学で、、、Sよ、キリストに忠実なれ!やったっけ?
『求めよ、さらば与えられん』のほうが好きやけどね。
ということで、onigiri15さんとは SWつながり ですね。いひ。

誕生日は今月の20日です。
まだ過ぎとらんと! ピチピチの35歳やけんねッ。
再びx2 shibuさんへ
コメントonigiri15 | URL | 2006-08-09-Wed 23:07 [EDIT]
こんにちは。

いやいや、お勉強はダメでしたバイ!って威張ってどうする?!(汗)。
S学院高校、共学になってからはかなりレベルアップしたらしかばってん、僕の頃は中の上ってところやったバイ(←普通)。そもそも、僕は県立の第1志望に落ちたし、大学受験では浪人したし......。
S高校での自慢といえば、担任が陣内孝則の担任だったということぐらいかいな?!(笑)

キリストね....、確かに宗教の授業とかあったけど、興味なかったし実際何も覚えとらん.....。でも、聖書読んだり、賛美歌歌うのは好きやった。あと、なんやろ?キリスト教に触れて、いろんなことに対して感謝する、つまり当たり前のことを大切に感じられるようになったかな?!

それにしても、SWつながりとは、ますます親近感が湧いてきたバイ!(←何度も湧くなって?!) まさか、小中時代同じ学校で、互いに知り合いやったとかいうことにならんやろうね!?(笑) もしそうやったら、とか想像すると、ちょっと恥かしか......(汗)。 ちなみに、僕の地元は東区(現在の実家も)。

誕生日、8.20、→ エイト、ツー、オー →H2O →水 の日やね!(注:決してオヤジギャグのつもりではありません)
憶えとくよ!
30云歳になっても、(漢字はちがうけど)みずみずしく、でもしっとりとした、魅力ある女性であるように!祈ってます..............。
コメントshibu | URL | 2006-08-11-Fri 00:09 [EDIT]
こんばんは☆
なんか文通みたいになってきたね(笑)。
あたしは小・中学校と 東、西、南、中央ってわけると
西方面のエリアで…すくすくと育っておりました(^-^)
でも、大学の頃に同じクラスとか同じサークルには
S学院高校出身のコがおって、、、共通の知り合いもおるかもね。
”H2O”にはビックリしました・・・そんなこと言うげなとても同い年とは思えん!
でもありがとねッ。
shibuさんへ
コメントonigiri15 | URL | 2006-08-11-Fri 00:42 [EDIT]
こんにちは。

そーか、西か!? ちょっとホッとした(笑)。
マジで共通の知り合いおりそうやね。

それはそうと、ホントshibuさんとの文通コーナーみたいになってしまったね(笑)。
つい、勝手に一人で盛り上がっとったかも.........。そうやったら、ゴメン。
僕のことは、適当に流していいけんね!
毎回律儀に返事、あんがとね!
間違いがありました。
コメント点心 | URL | 2008-03-29-Sat 19:21 [EDIT]
文章中に間違いがありました。

誤:「ものののけ姫」になってます。
正:「もののけ姫」ですよ

それともやっぱりあなたは確信犯ですか?

それとも、これが正しかったりして。

どうなんだろう。おせっかいですみません。(笑)
点心様へ
コメントonigiri15 | URL | 2008-03-29-Sat 20:37 [EDIT]
間違いのご指摘、誠にありがとうございました。
早速、間違いを訂正させていただきました。
改めまして、心よりお礼申し上げます。
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